4.6.12
黄色ナンバーに惹かれて
梅雨入り直前になって久々更新の「東民日録」です。
今日も作業をしながらの執筆となります。
先日のモナコGPは、個人的にはスタート10秒後には熱が冷めてしまいました。
もちろん最後まで何かありそうな展開でしたが、何も起きずに終わってしまうなど
「カムイ自己最高タイ五位入賞」の去年と比べると退屈な260キロでした。
レースを通しての「雨が降る降る詐欺」は本当にいい迷惑でした。
結局本格的な降雨が確認されたのは表彰式のときという…。
次のカナダGPは、去年のようなウェットにならないことを祈ります。
あのフジに大損失を負わせてしまった悪夢のグランプリのように…。
悪夢というのは、カムイの活躍を見込んでわざわざ生中継にしたのにもかかわらず
ウェットコンディションによる決勝の混乱のことを指します。
記憶では、あの中断シーンも含めてずっとライブしていたような気がします。
何が起こるかわからない、という面が悪い方向に働いてしまったのです。
写真整理と、明日の大イベントに備えての作業をしながらですが、
本日はさりげない日常に見る「若者とクルマ」について。
皆さんは、ホンダから発売されている「N box」をどのように思いますか。
自分はあのデザインは好きな方です、タントなどと比べると。
もちろん、その意見に同意しかねる人も居るわけです。
予想外だったのが、その人が身近な同志だったということ。
偶然にも、同じ部活の家がN boxを購入しました。
いわゆる「カスタム」というエアロ装備のグレードですね。
たびたび家におじゃまさせてもらい、帰りに乗せてもらったりしました。
動き出すまでは軽自動車であるということを忘れるくらいのスライドドア開口幅と室内空間の広さ。
やっとホンダもこのセグメントにおいて堂々と張り合えるクルマを出してきたなという感想です。
最近は軽自動車であってもその質感などが普通自動車に比べて遜色ないものになってきています。
このこと自体には自分自身も驚き、もはや軽自動車というくくりは要らないのではと思うほど。
事実、N boxも、乗ったあとに「このクルマは軽のN boxだ」と気づくほどその完成度は高いです。
普通自動車との明確な違いは、そのボディとエンジンのサイズだけでしょう。
ですが、ふと同時にこんなことも思ってしまいます。
「はじめてのくるま」が軽ってどうなのかな、と。
確かに、今の軽自動車の完成度には惹かれるものがあります。
そして、維持費や税金などの面でも若い人にはなおさら好印象です。
わざわざ高くて大きいクルマを買わなくても軽で事は足りてしまう―。
こんな嬉しいのか悲しいのかわからない事情がいまあるのかもしれません。
しかし、軽自動車はここ最近、間違った方向に進化を遂げてしまったのではないでしょうか。
物理的に考えて、なぜ小さなエンジンしか積めない軽を大きく重くしてしまうのでしょうか。
自分が思う、軽自動車の最も致命的な間違いは「肥大化」だと思います。
燃費がどうたらこうたら言う上では一番やってはいけないミスではないでしょうか。
もちろん、それでも普通自動車に比べれば軽いほうなのかもしれません。
ですが、あの小さな限られた非力なエンジンをもってして発揮できるパフォーマンスにはあまり期待できません。
それでも、気づいたら肥えて大きく重くなってします―。
こんな現象、クルマ以外でもよくある話ではありませんか。
まさにこれは「ガラパゴス化」の典型ではないですか。
元はスリムで優秀なものにあれこれ詰め込んだ結果、
よそ(=海外)では勝負できない、またよそが勝負に加われない厄介物に変貌を遂げるという。
昨日のバス遠征の帰り、BRZを見かけました。
そこで隣の人に聞いてみました、「将来はどういうクルマに乗るの」と。
特に深い意味もなくさりげなく飛び出したヒトコトでしたが、
このなんでもない質問が自分の中で何かを呼び起こしました。
「べつになんでもいいよ」、とその人は答え、
さらに「さっきのクルマはいくらなの」と返してきました。
BRZのグレードは頭にありませんでしたが、86の方はカタログもある程度見たので
RSの値段と最上級グレードの値段を伝えました。
「安くても200万超えちゃうんだ、150万あたりで買えないの」―。
突きつけられた現実、これが「クルマ離れ」の現状です。
結局のところ、今のクルマは総じて高いようです。
もちろん、クルマに安さを求めすぎるなと言い返したいですが
そこは現実的に考えると、安さは大きな材料になります。
「若者にも買えるようなクルマを創る」―。
そんな言葉が、どこか虚しく聞こえるような気がしました。
どうやら、若者の間で「クルマ」というものの尊厳が失われてしまったようです。
ちょうど、映画が子供の夢ではなくなってしまったように。
そんな「クルマは高い」なんて先入観を植え付けれた人々はどうするのでしょう。
そうです、ご存知のあの「黄色ナンバー」に乗るのです。
ここで最初の疑問に立ち返ります。
「はじめてのくるま」が軽自動車というのはいかがなものなのか―。
自分は、ホンダ・ビートやダイハツ・カプチーノ、
最近で言えばダイハツ・コペン、
今はなきスバル・サンバーなどの存在意義を否定するようなマネはしません。
彼らは言うまでもなく軽自動車の歴史に名を残す偉大なクルマたちであり、
その功績は永久に語り継がれるべきです。
ですが、最近の肥大化した軽自動車たちに何かを感じることができるでしょうか。
便利にはなったかもしれないけど、軽本来の良さはどこに行ってしまったのか…。
「軽本来の良さ」を定義付けしなければこんなことは言えないのですが、
自分の中で軽の良い所というのは、まさにその「軽さ」「小ささ」ではないでしょうか。
はっきり言ってしまえば、誰が軽にホンダ・フリードよりも10mm大きいスライド開口幅を求めたのでしょうか。
誰が軽に、強風の時には危なっかしくて見てられないような背高のっぽなスタイルを求めたのでしょうか。
安いから仕方なしに買う軽自動車に、若者からの尊厳の眼差しが向けられるのでしょうか。
どうやら日本車のほとんどはまだ、味気のない死んだ魚だったようです。
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